違う地で見たどこかで見た景色
自分で選び道を選んできた中で直面する困難や苦悩は、選ぶ可能性もなく必死にもがいて生き抜いてきた過去の人に比べたら大したことない。
初めて訪れる場所でいつもどこかで見た似た景色を思い出す度、報われなかった頃、先が見えなかった頃を思い出して懐かしくてタイムスリップする。
よく晴れた秋空の日、よくわけもわからないバイトをした日の帰り道に見た皮肉過ぎるほど景色がよかった東京駅の姿。
少し先が見えるようになってきた頃、「このままだったらほんとどうしてたんだろうね」と自嘲気味に話しながら、ほんとはほっとしてすごく誰かにすぐに言いたくて発した一言。
そして今たしかにあらゆる面で物質的に恵まれたのに、選択肢は格段に増えたのに、この時代を生き抜いていくこととはなんだろうか、人生の締めくくりに自分は何を思うのか、そんな答えのないことを考えるようになって、きっと自分はいつまでも悩み続けてることが好きなんだと改めて知る。
どこにいっても、和室とか、庭園とか、武家屋敷とか歴史があるものが好きだ